まさかまさかの。
私はSIGMA信者と呼ばれる人種だ。社長のインタビューは欠かさず読み、「これは出す」「これは出さない」「これは答えられない」といった内容も記憶していて、噂やリーク情報も見ている。50-100mm F1.8も焦点距離まではわからなかったが、F1.8ズームだろうなぁとは思っていた。SD1後継機に関しても今日発表があることはわかっていた。
だが、ミラーレスとは全く予想外だった。
以前、「SD1後継機に望むもの」という記事を書いた。この記事の妄想がどの程度実現されただろうか。
sd Quattro | カメラ | SIGMA GLOBAL VISION
http://www.sigma-global.com/jp/cameras/sd-series/
1. Foveon X3 Quattroセンサ搭載
まさかここから当たらないとは。
APS-Hサイズの新センサー以外に、オートフォーカスが「方式 位相差検出方式 + コントラスト検出方式」となっているところを見れば、像面位相差が追加されているものと思われる。
2. ライブビュー搭載
ライブビューどころかミラーレスだ。
私を含めSD1に他社製レンズをつけたことがある人の懸念と「ピントさえわかればモノクロでも……」という心配は全くいらなかったようだ。
3. 処理速度・書き込み速度改善
最大撮影枚数はSD1の7コマから
2016/06/26追記
sdQの連続撮影枚数は12コマへ変更された。
4. ファインダーの改善
そもそもミラーレスになってしまった。
EVFは236万画素の
それ以外ではファインダーの背面側への飛び出し量が大きいため、鼻の圧迫感が少なそうに見える。光軸の右側にオフセットされたEVFはやや覗きにくそうだが、縦グリップ使用時は使いやすい位置に来るものと思われる。こんなところだろうか。
2016/06/26追記
ファインダー倍率が訂正された。
無印が約1.10倍、Hが0.96倍となる。35mm判換算ではどちらも同じになるので、ファインダーの大きさはどちらも同じだ。
5. 電子先幕シャッターの搭載
搭載されていないようだ。Foveonの解像度を活かすならば付けるべきだと思っているが、まあ解像感で勝るMerrillにないのにQuattroにあったってしょうがないとも少し思う。
6. バッテリー容量の増加
まさか本当にバッテリーを変えてくるとは思わなかった。
前の記事では変えて欲しいといったが、むしろ同じだったほうがsdQ購入時にチャージャーが手に入るので型番22で揃えやすかった。
7. 外観デザインはどうなる?
以前ちらりと「SD1後継機のデザインは普通のカメラ」という情報があったが、どこも普通ではなかった。
8. AF性能はどうなる?
なるほど、ミラーレスならAFセンサいらないね!
APS-Hの撮像素子は画素ピッチは同一のようだ。最低限のリソースでより大きい撮像素子を採用してきた。
他、仕様表などを眺めて思ったこと。
・シャッター速度 1/4000秒~30秒、Bulb (バルブ設定時は最大で2分)
なんでスペックダウンした?
・内蔵フラッシュなし
ないこと自体はいいが、1灯でリモート発光できるのだろうか? できないならばもう1灯買い足さなければならない。
・質量 約625g (電池、カード除く)(無印の場合)
SD1に比べてさほど軽くもない。
2016/06/26追記
Hの質量が追加されていた。630gと無印に比べて5gの違いがある。センサとシャッターの分だろうか。
・グリップ形状
SD1よりもグリップ感は落ちそうだ。
・APS-Hに対応するDCレンズは?
DCレンズのうちAPS-Hで使えるもの、使えないもの、クロップモードの搭載非搭載、クロップ時のRAWの取り扱いについて教えてほしい。
わりと投げやりな書き方で気付いたかもしれないが、正直な感想として落胆している。イライラもしている。
sd Quattro Hはサブ用途で買う。買うが「これしかないならしゃーない、買うか……」というテンションで買う。買ってもメインにはならない。メインカメラは変わらずSD1 Merrillだ。
フォトキナでOVF機が出るという奇跡が起これば涙を流して喜び、財布が血を吐こうとも買うが、無理だろう。SIGMAがSAマウント機を2機種一挙にラインナップするというだけで随分思い切っている。
AマウントOVF難民をネタにしていたが、なんのことはない、SAマウントもOVF難民になってしまった。
2016/3/3追記
CP+で触ったファームウェアバージョン0.0.3は以下のような感じだった。
・ファインダーの品質はよくない。
・ピーキングが少々見辛い。が、ピーキングの色にもよるだろう。
・背面に出っ張った接眼部がとてもいい。眼鏡越しに覗いていて鼻が液晶に当たらない。
・右手下縦位置でも覗きづらさは感じなかった。
・バッファフルからの復帰は7枚まではサクサク開放された。しかし8〜14枚目の開放速度はMerrill並。
・2ダイヤルがようやく2ダイヤルらしく使えるようになった。Aで後ダイヤルが露出補正として働く。
・ブラケットの設定の仕方確認するの忘れた。
2016/7/9追記
無印が思ったより安かったため、無印も購入した。
2016/12/25追記
sd Quattro Hを購入。
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