SIGMA USB DOCK

 USB DOCK買いました。
 目的はフルタイムMFレンズのMF移行挙動の変更。

 購入後行ったことは以下のとおり。
・USB DOCK本体のファームウェア更新
・35mmのファームウェア更新
・20mm、24mm、50mmのフルタイムMF設定変更
・18-35mmを繋ぐだけ繋いでSIGMA Optimization Proに記憶させる

 このうち、USB DOCK本体のファームウェア更新後にSIGMA Optimization Proが固まった。更新完了のメッセージもなにも出ない状態で固まってしまったのでどうしたものか悩んだが、本体のアクセスランプが点灯していなかったためSOPを強制終了。再起動後には特になにも問題なく動作したので一安心。
 レンズを付けた状態のまま更新を行ったのが悪かったのだろうか? しかも付けていたのはよりによってUSB DOCKにまだ対応していない状態の35mmだった。何の問題もなく動作したのは運が良かっただけだと思うので、今後本体のファームウェア更新はレンズを繋がない状態でやったほうがいいだろう。

 35mmのファームウェア更新は「USB DOCKへの対応」だけなので、AF微調整を行うつもりがないならばどうでもいい内容である。

 で、問題のフルタイムMFの動作だが、下のような設定画面で変更できた。


 この画面で「切り替えない」を選択して書き込みを行うことでフルタイムMFの挙動がAF続行型に変わる。
 「切り替える」側の4になっている設定値はどのくらいフォーカスリングを回したらMFに切り替えるかの感度設定だ。値を増やせばほんの少しの動きでMFへ移行するようになると思われる。
 私は絶対に使わない機能だったので試しもせずに「切り替えない」に変更した。

 最後の18-35mmを繋ぐだけ繋いだというのは、SOPは今まで接続されたレンズを記憶してくれるようだからだ。


 しかし現状ではSAマウントレンズではファームウェアの更新も少なく、ArtレンズでできることといえばフルタイムMFの挙動変更とAFの微調整くらいだ。あまり遊べるものではない。なので120-300mmを購入するまで導入しなくてもいいかと思っていたのだ。

 SIGMAのUSB DOCKのWebページでは「新フルタイムマニュアル機構を搭載した機種において、AF作動中にフルタイムマニュアルの動作の変更やフォーカスリングを回してからMFに切り替わるまでのタイミングの調整を行えます。」とある。
 ということは、おそらくArt 50mm以降に発売されたレンズは全てSOPでフルタイムMFの切り替えが行えるようになっていると思われる。なのでこれ以降発売するレンズについても変更が必要になってくるはずだ。
 以前書いたフルタイムMFレンズの移行挙動だが、少なくともSAマウントレンズは以下のうような分類になるのではないだろうか。

・Art 50mmより前のレンズ(EX時代含む)
 AF続行型、かつUSB DOCKでの設定変更不可。

・Art 50mm以降のレンズ
 初期設定は即時移行型だが、USB DOCKでの設定変更に対応するためどちらも可能。

 最初は24mm、50mmが即時移行型だったため残念に思っていたが、これにて解決。しかも即時移行型が好きな人でも不満が出ないやり方だ。

 正直MF移行挙動の記事を書いていたときはUSB DOCKというものの存在を忘れていた。
 USB DOCKが浮かんだのは150-600mmにマニュアルオーバーライド(MO)というモードが搭載されていることを思い出したから。
 150-600mmは買うつもりゼロだったためうろ覚えだったが、調べてみればまさにMF移行挙動についての機能だった。そしてどこかでこの機能もUSB DOCKで調整できると聞き覚えがあったためUSB DOCKに思い至った。
 おかげで20mm、24mm、50mmも機能的になんの不満もなくなった。
 しかしわざわざMOという機能を搭載したあたり、即時移行型も一定の需要はあるのだろうか。私にはいまいちよくわからない。

 せっかくUSB DOCKを買ったが、AF微調整はやるつもりはない。現状でそんなに不満がないし、なにより面倒くさすぎる。

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