フードに穴を開ける

 PENTAXリスペクト。


 たまにPLフィルターを使うことがある。
 その際、フードを取り付けているとフィルターの回転が非常にやりづらい。

 やりづらいならば改善すればいい!

 というわけでPENTAXにあるフードの操作窓を自分で開けた。
 道具は以下のもの。

モデリング ドリルチャック 74086
クラフトツールシリーズ No.49 ベーシックドリル刃セット 74049
クラフトヤスリ中目5本組 (H-16)

 これ以外にも昔買った組ヤスリを利用した。上のリンクの組ヤスリだけでは平ヤスリが荒く、また大きさが小さい。平ヤスリは多少大きめのもので並目と細目の二種類があると良い。

 最初、100均のピンバイスで加工しようと思ったのだが、とてもおすすめできない。フードはABSか何かのエンジニアリングプラスチックでできているようで、なかなか加工には難儀する。これを100均のピンバイスで加工しようとすると、5個ほど開けただけで明確に低下する切れ味と軸の細さから、指の皮膚が死ぬ。

 というわけで加工したのは半年以上前の2月ごろなのだが、その当時の加工過程の写真を載せよう。

 まず自分の指の太さとPLフィルター取り付け時の回転枠位置を確認し、穴を開ける範囲を油性ペンでけがいておく。
 その後、ピンバイスで穴あけ範囲に内接する位置に穴を開けていく。
 切子が散らばっても問題のない環境で作業したほうがいい。


 100均のピンバイスで頑張っているころ。


 開けた穴はドリルでこじるか、ニッパーでつなげていく。


 100均のピンバイスのみで開けるとこのへんまで加工した段階で指の皮膚に感覚がなくなってくる。ここで100均工具では無理だと確信し、この日は諦めていたはず。
 

 上に載せた工具を購入してリベンジした。
 ドリルの切れ味が良くなったこともあるが、ドリルチャックの軸がかなり太いため非常に楽になった。今までの苦労は何だったのだろうかと思うほどサクサク穴が開いていく。
 穴を一周つなげてしまえばあとは楽。ヤスリで削るだけでいい。


 ヤスリがけは存外早く終わった。15分くらいしかかかっていなかったような?
 先端側カドは半丸でRを付け、根元側カドは三角のヤスリでピンカドにしている。特にそうした理由はないのだが。四辺は平ヤスリで形を整え、細目で面を綺麗にしている。
 あとはバリ取り、面取りを行って完成。面取りは入念に行わないと、操作時に指が当たって痛くなる。
 最初にけがいた油性ペンが残っていたので無水エタノールで拭いた。


 この調子で上に載せたArt 50mm F1.4、Art 18-35mm F1.8の二つを加工した。
 なお、加工の際は予備のレンズフードを購入してから行っている。予備を持っておけば万が一失敗してしまっても問題ないし、不可逆な加工なのでPLフィルタを使用しないとき用に未加工のフードを残しておいたほうがいいと思ったからだ。

 この穴付フードを用いれば、PLフィルターの回転が非常に楽だ。


 少々穴が大きすぎたかな? とも思うが、横位置ではレンズの下に穴が来るので遮光性能への悪影響はそこまで大きくないのではないだろうか。
 縦位置の時はやはり気になってしまうが。

 ちなみに、上に予備で同じフードを購入してから加工したと書いた。
 しかし50mm用フードの加工の次に18-35mm用を同じように加工したのだが、よく見たら同じ50mm用を加工していた。
 なので今50mm用フードは穴あけ加工済みのものが二つある。アホである。

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