そのシャッターショックだが、実際に使用していてSD1よりもだいぶ大きいような気がしていた。そこでsdQHのシャッターショックの大きさを定量的に測定してみた。
- 測定方法
・三脚はVANGUARD VEO265CBを使用し、レンズの三脚座にPeak DesignのStandard Plateを取り付け三脚と固定する。
・三脚は脚及びエレベータを全て伸ばした状態とする。
・撮影条件はF5.6開放・ISO100でシャッタースピードを1秒とする。
・被写体は星とし、sdQHの拡大LVでピントを合わせた後固定する。
・SD1、SD1ミラーアップ、sdQHの3種類で3枚ずつ撮影する。
・撮影後の写真を閾値128で2値化し、星の最も幅の大きい箇所の縦幅[pixel]を記録する。
・SD1とsdQHでは画素ピッチが違うため、画素ピッチから像面での縦幅[μm]を算出し評価する。
- 撮影写真
SD1 | |
SD1ミラーアップ | |
sdQH |
- 2値化後
SD1 | |
SD1ミラーアップ | |
sdQH |
- 結果
結果として、ショックの大きさはsdQH>SD1>SD1ミラーアップとなった。
シャッターショックを嫌うような撮影ではSD1のミラーアップを使用するのが最も良く、ミラーアップしなかったとしてもsdQHよりはショックが少ないようだ。
この実験方法ではSD1とsdQHのフランジバックの誤差によるピントずれの影響が考えられる。とはいえ横幅で同じ計算をするとSD1もsdQHも同じになるので影響は大きくはないはずだ。
sdQ発表時にミラーレス化したことへの理由のひとつにメカショックの少なさを挙げていたはずだが……このブログでも再三言っているように、SFDをこのメカシャッターでやらせるのもやはり無理があるのではないだろうか。
0 Comments:
コメントを投稿