カメラアクセサリはあるメーカーにしか対応しないもの、マウント依存のものが多く、SAマウントのカメラを使っていると殆ど選択肢がない。
SIGMAは視度補正レンズ程度しか細かいアクセサリは存在しないのだ。
しかし中には他社のアクセサリでそのまま利用可能なものも存在する。
私の知る中でSD1 Merrillに取付可能なものを紹介する。
- ファインダー関係
・キヤノン アングルファインダーC
1.25倍、2.5倍を切り替えられるアングルファインダー。Ec-CとEd-Cの二種類のアダプタが付属するが、Ec-Cのアダプタを利用すればSD1のファインダーにまるで純正品のようにピッタリとはまる。ほんの僅かだけ中心がずれるが、実用上全く気にならない。
使い勝手はごく普通のアングルファインダーだ。2.5倍にすればマグニファイヤーとしても優秀。
欠点を挙げるならば、視度補正をロックできないため勝手に視度が変わることと、倍率変更の際も視度が変化すること。視度補正の調整は頻繁に行わなければいけない。
・TENPA GOLDEN EYE マグニファイングアイピース
なんと公式にSD1に対応しているマグニファイヤー。倍率1.22倍と1.36倍の二種類がある。
メガネで1.22倍を使用したところ、構図の確認はできるがファインダー下の設定値が読み取りにくい状態となった。裸眼、もしくはコンタクトレンズを使用している人のほうがいいかもしれない。
・OLYMPUS マグニファイヤーアイカップ ME-1
私は所持していないのだが、SD1に取り付けできるマグニファイヤーとしては有名所。CP+でこれを取り付けたSD1を見かけたので、取り付けできないことはないはず。
使ったことはないので使い勝手は知らない。
- マウント関係
・Kマウント用接写リング
SAマウントは電子接点とフランジバックがEFマウント、
なのでKマウント用のアダプタが使用できる。
実際に取り付けると形状は"ほぼ"同一ではあるのだが、僅かにガタが出る。ロックはかかるため問題はないが、実用上気にならないレベルではあるがシフト状態になってしまう。
純正の接写リングは絞りレバーがあるため、サードパーティ製を選んだほうが無難。
【追記】
KマウントとSAマウントは形状が異なっていた。レンズK・ボディSAの組み合わせならばガタがあるが取付可能、逆は取付不可となる。
・Kマウント用リバースアダプタ
そのためひとつ上の接写リングを介して取り付けした。もともとフランジバックなどあまり関係ない商品のため、これで十分だ。
接写リングと併用したところ、撮影倍率7倍超えも可能だった。
17-50mm F2.8 DC OS HSMを利用して撮影した定規がこちら。
もちろんこの一目盛は1mmだ。これは接写リングを最も短い状態にして撮影したので、接写リングの長さを伸ばせばもっと拡大して撮影できる。
とはいえファインダーが真っ暗でなにも見えないうえ、上の写真では目立たないがFoveonは過去記事にある通りレンズ情報がない場合は緑被りを生じるため実用性は疑問だ。
・M42→SAマウントアダプタ
M42レンズをFoveonで使用できる。しかしこれも緑被りの問題が生じてしまうため、やはり実用性は殆どない。
私はKIPONのアダプタを使用しているが、絞り値を伝達するレバーがアダプタに干渉した。そのため削って使用している。削った部分はアルミの銀色が見えていたため、マッキーを塗ってごまかしている。
他のマウントアダプタではニコンFマウント用、ハッセルVマウント用が存在する。Vマウントはシフトティルト可能なものもあるため、SD1でシフトティルト撮影が楽しめる。もちろん緑被りは生じるはずなので、どうしても使いたいならばモノクロ専用としたほうがいいだろう。
- その他
・キヤノン リモートスイッチRS-60E3
どうもSIGMAはキヤノンと相性がいいようで、リモートレリーズもそのまま利用可能だ。
しかしリモートレリーズに関してはSIGMAも出しているため、わざわざキヤノンを選ぶ必要もないかもしれない。
とはいえ、ごくごくわずかではあるがキヤノンのもののほうが半押しがやりやすいような気がする。SIGMA純正は半押ししているつもりなのにシャッターが切れてしまうこともしばしばあった。
これ以外にNikonのマグニファイヤーDG-2 + DK-22が使えるとの情報もあったが、試したところDK-22の取り付けがきつすぎて使用可能とは到底言えないものだった。
今のところ私が知るアクセサリ類はこれで全部だ。アングルファインダーはどうやらミノルタのものも利用できるらしい。
なお、ファインダー関係はSD15までとSD1からで使用可能なものが異なるらしいので注意。
今一番SIGMAのカメラに対応してほしいアクセサリはPeak DesignのCapture Lensだ。SAマウントは間違いなく対応しないため、Kマウント用が発売されてSAでも使えるというのが理想だ。
他に使用可能なアクセサリがあった場合追記する。
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