【SIGMA SD1 Merrill, Art 50-100mm F1.8, @50.0 mm F1.8, 1/200sec, ISO100, 0EV】
APS-C用F1.8通しズームにおいて18-35mmに続く第二弾。
描写性能に関しては18-35mmの性能の高さとMTF曲線から、このレンズも非常に高いレベルにあるだろうと予想していた。
実際にテスト撮影を行い、またArt 50mmとも比較してみよう。
まず単焦点のArt 50mmとの比較を載せる。Art 50mm側でF1.8の写真を撮るのを忘れたので同じ絞り値で比較できるのはF2.0からだ。
また、ピントはMFで合わせているのでずれている可能性がある。
Art 50mm単焦点との比較ではズーム側に軸上色収差が目立つ。単焦点はF2.0で改善するがズームは同じF2.0ではまだはっきりと現れている。解像はやはり単焦点側のほうがいいが、絞ればさほど変わらなくなる。
周辺部は同じ絞り値のF2.0で比較すると、単焦点側のほうがやや点像の崩れは少ないように見える。また、こちらでもズーム側には色収差が見て取れる。こちらは絞っても単焦点側のほうが良いように見える。
次は70mm、85mm、100mmでの中央と周辺部を載せる。
85mm以降は画像サイズが大きいため縮小して表示している。PCならばクリックすれば等倍を見ることができる。
Art 50-100mm @70mm 中央
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F1.8
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F2.0
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F2.4
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F4.0
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F5.6
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Art 50-100mm @70mm APS-C周辺 | |
F1.8 | |
F2.0 | |
F2.4 | |
F4.0 | |
F5.6 |
Art 50-100mm @85mm 中央 | |
F1.8 | |
F2.0 | |
F2.4 | |
F4.0 | |
F5.6 |
Art 50-100mm @85mm APS-C周辺 | |
F1.8 | |
F2.0 | |
F2.4 | |
F4.0 | |
F5.6 |
Art 50-100mm @100mm 中央 | |
F1.8 | |
F2.0 | |
F2.4 | |
F4.0 | |
F5.6 |
Art 50-100mm @100mm APS-C周辺 | |
F1.8 | |
F2.0 | |
F2.4 | |
F4.0 | |
F5.6 |
このレンズも50-100mmという焦点距離にもかかわらず、SIGMAのズームによくあるテレ端が一番解像するレンズのようだ。
いずれにしろ解像力の面では18-35mmと同じく「単焦点に匹敵」と言って差し支えないように思える。
以下、作例。
【SIGMA SD1 Merrill, Art 50-100mm F1.8, @100.0 mm F1.8, 1/80sec, ISO100, 0EV】
【SIGMA SD1 Merrill, Art 50-100mm F1.8, @50.0 mm F1.8, 1/160sec, ISO100, 0EV】
【SIGMA SD1 Merrill, Art 50-100mm F1.8, @68.0 mm F2.8, 1/800sec, ISO100, 0EV】
【SIGMA SD1 Merrill, Art 50-100mm F1.8, @100.0 mm F2.8, 1/100sec, ISO100, 0EV】
【SIGMA SD1 Merrill, Art 50-100mm F1.8, @100.0 mm F2.8, 1/80sec, ISO100, 0EV】
【SIGMA SD1 Merrill, Art 50-100mm F1.8, @100.0 mm F1.8, 1/125sec, ISO100, 0EV】
【SIGMA SD1 Merrill, Art 50-100mm F1.8, @50.0 mm F1.8, 1/80sec, ISO100, 0EV】
【SIGMA SD1 Merrill, Art 50-100mm F1.8, @50.0 mm F1.8, 1/200sec, ISO100, 0EV】
【SIGMA SD1 Merrill, Art 50-100mm F1.8, @100.0 mm F1.8, 1/320sec, ISO100, 0EV】
【SIGMA SD1 Merrill, Art 50-100mm F1.8, @100.0 mm F1.8, 1/200sec, ISO100, 0EV】
【SIGMA SD1 Merrill, Art 50-100mm F1.8, @100.0 mm F2.8, 1/80sec, ISO100, 0EV】
ブログネタにと思って撮った写真だが、意識して開放ばかり使っていたら本当に開放の写真ばかりだった。なので絞った写真が殆どない。
使っていて気付いたのは、18-35mmに比べて最大撮影倍率が低いということだ。
18-35mmは1:4.3、50-100mmは1:6.7なので寄って使うならば18-35mmでないと厳しい。
しかし換算27-50mm、75-150mmをたった二本のレンズで全域F1.8通しで使えるというのは嬉しい。
また、このレンズは軸上色収差が開放でも少ない。気軽に開放を使えるのは非常にメリットが大きい。
今後、このレンズと18-35mmの二本がメインで活躍してくれることだろう。
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