Peak Design新製品(2017年)

 毎年恒例のPeak DesignのKickstarter。今年も出資。  今回、新しいCapture v3とPro Pad、SLIDEのセットに出資し、ついでに新しいLEASHとCUFFも購入。  LEASH以外は旧版も持っているので比較を行う。  まずはCapture v3。かなり大きい変更があった。  第一に小型化された。重量もv2比で3割減とある。付属のStandard Plateも薄型になった。  しかし小型化にあたって悪くなった点もある。  まず、薄型化されたStandard PlateはCapture v1、v2で使用できなくなった。  カメラを横から入れれば取り付けはできるのだが、縦から入れるとCaptureの取り付けボルトがカメラ底面と干渉してしまう。  しかし、これには対策がある。  Capture ...

STFの弱点

 SONY(MINOLTA)にはSTFという名レンズがある。  これは光束周辺部を減光することでとろけるようなボケ味を作り出すものだ。  同じボケ味改善の効果があるものにDC-Nikkorがあるが、これは球面収差の程度を変えることによって効果を得るもので、STFとは全く原理が違う。  DC-Nikkorは改善できるのは前ボケ・後ボケのどちらかのみ、かつ収差を加えているため解像力が悪化する。対してSTFは前ボケ・後ボケ両方を同時に改善し、かつ収差の大きい周辺部が減光されることで解像力も向上する。デメリットとしては暗いためシャッタースピードが稼げな ...

Foveonのモノクロと高感度耐性

SD1 Merrill ISO6400 RAW内jpg  Foveonは高感度に弱い。常識である。  しかし、ことモノクロにおいてはそうとも言いきれないのだ。  トップの写真はSD1 Merrillで適当にカラフルなものをISO6400で撮った際のRAW内埋め込みjpgである。写真というより現代アート、カメラというよりノイズ生成器だ。見るに堪えない。  500*500切り出しが以下。 SD1 Merrill ISO6400 切り出し  X3FをSPPで現像するといくらかマシにはなる。具体的にはノイズの塊が油絵に進化する。 SD1 ...