伸縮系速写ストラップの比較

 カメラストラップは写真の出来にはなんら関係ないが、撮影時の使い勝手には大きな影響を及ぼす。  私はカメラに付属していたストラップは、おそらく最初に買った一ヶ月位しか使っていなかった。その一ヶ月も殆ど手に巻いて使う用途にしか使っていない。  というのも、首掛けでカメラをぶら下げると肩が凝るうえにブラブラとカメラが暴れてしまうのだ。それが嫌でたまらなかった。  その後ハンドストラップのみになり、速写ストラップに出会った。  速写ストラップは大きく2種類に分けられる。肩掛けのストラップ上をカメラとの接続金具が自由に移動するタイプと、一瞬で自由に伸縮させることができるタイプだ。  前者はBlackRapid、CarrySpeedなどが有名だ。この記事では肩掛け系と呼ぶ。このタイプは一本も持っていない。  伸縮系では有名所はNinjaStrapあたりだろうか。カメラを使わない際はストラップを縮めることでカメラのブラつきをなくすことができる。私はこのタイプは3種類4本所持している。これらの比較を行う。 左からJETGLIDE ...

高速シャッターによる弊害?

 SD1 Merrillは最高1/8000秒のシャッターを切ることができる。他メーカーのカメラも中級機以上はたいてい1/8000まで対応しているだろう。ミノルタなんかは1/12000まで対応しているものもあるようだ。  私はNDフィルタを持っていないので、ピーカンの屋外で明るいレンズを絞り開放で使いたい時などはこの高速シャッターは重宝する。  しかし、以前撮った写真で高速シャッターを使用することによる弊害もあることがわかった。 【SIGMA SD1 Merrill, MACRO 180mm F2.8, @180.0 mm F8.0, 1/5000, ...

MacでExifをコピーする

 ブログに写真を掲載するにあたり写真のExifを簡単に掲載できないかと探したところ、以下のページを見つけた。 Exifの必要な部分だけコピーする - ザリガニが見ていた…。http://d.hatena.ne.jp/zariganitosh/20130322/copy_summary_exif  早速上記の記事よりExiftoolをインストール。AppleScriptは書き方がわからないので丸コピで試してみた。  が、以下の問題が発生した。 ・「do shell script "exiftool"」が動いてくれない。上のリンクは2013年の記事のため、OSバージョンアップに伴いAppleScriptの仕様が変わった? ・SD1 Merrillの写真ではExifからレンズ名が取得できず、殆どのレンズがUnknown(****)という表記になる。 ・レンズ交換式とコンデジでは求める出力が違う。  これらの問題を色々調べたりこねくり回したりして以下のようになった。  ちなみに一個目の問題はこのpdfを見て解決した。  なお、記事執筆時点での環境はMac ...

レンズマッピング

 所有機材の一覧を作成している人はよく見かける。  その際、レンズは焦点距離とF値がひと目で判別出来たほうが便利ではないだろうか。  そう思って作ったのがこのレンズマッピング。  マウントごとに色分けしている。近々この中にSAマウントの20mm F1.4 DG HSM | Artが増える予定となっている。EFレンズはダブルズームと撒き餌しか持っていないので載せていない。  とはいえF2.8の標準域がごちゃごちゃしている。28mm F2.8なんて同じ点に二個のレンズが載っている。  このレンズマッピングはtwitterで公開したのだが、案の定テレ側300mmでは足りないという声が上がった。なので何種類か作成した。  自分で書いてみたい人は下のリンクからダウンロードを。使用にあたり許可も報告も不要。改変再配布もご自由に。 ・png版 ・Illustrator版  私はテレ側は120-300mm ...

望遠による圧縮効果、月を撮るレンズ

 望遠レンズの特徴に圧縮効果というものがある。  「圧縮効果」でググれば作例はたくさん出てくるが、どういった理屈でこの効果が現れるか解説しているページはあまりないようだ。考えてみれば簡単な話なのだが、具体的な数値を交えて図解する。  例として焦点距離24mmと300mmの場合を比較してみる。それぞれの画角は以下の式で求められる。意味がわからなかったら読み飛ばしていい。 対角線画角:2*arctan(sqrt(36^2+24^2)*0.5/焦点距離)*180/pi [度] 水平画角:2*arctan(36*0.5/焦点距離)*180/pi [度] 垂直画角:2*arctan(24*0.5/焦点距離)*180/pi ...

SD1後継機に望むもの

 SD1後継機はよ、と言い続けてどのくらい経っただろうか。  Foveon X3 Quattroセンサを搭載したdp0 Quattroの発売が2015年7月10日だ。それから3ヶ月、SD1後継機は噂も聞こえてこない。さすがのSIGMAでも、まさかdp-1(マイナスイチ) Quattroやdp1.5 Quattroなんてものを開発してはいないだろう。カメラ開発チームは現在SD1後継機しか作るものがないはずだ。(カメラ開発チームが部署として常時存在しているのかは知らないが)  また、Merrill世代のカメラではSD1 Merrillが一番最初に発売されている。これは無印SD1の存在があったゆえであることは想像できるが、これによってレフ機の優先順位が高いと錯覚してしまっていた。つまりQuattro世代のカメラでも遠からずレフ機が出るのではないかと思っていた。  最初のdp2 Quattroの発表が2014年2月である。  そこから1年半以上、SD1後継機を期待し続け、待ち続けている。  なぜここまで時間がかかっているのか? 希望的な推測をすればカメラの機能を高めるためである、と思いたい。  悲観的な推測ではSD1後継機は出すつもりがない、となるが、おそらくそれはない。社長がインタビュー記事にてSD1後継機の開発は行っていると明言しているし、SIGMAはユーザを切り捨てるような会社ではないはずだ。その点ではAマウントユーザよりは希望があるのではないかとも思う。  さて、ではSD1後継機はどのようなカメラとなるのだろうか? 私の勝手な「こうなったらいいなぁ」という考えを書き連ねていく。 1. ...

Foveon X3 Merrillの色被り

Foveonセンサでの色被り 【SIGMA SD1 Merrill, Unknown (0), @0.0 mm F1.0, 1/5000, ISO100, 0EV】 SOLIGOR WIDE-AUTO 28mm F2.8(M42) @F2.8  Foveon X3 Merrillセンサーを搭載したSD1 MerrillではM42レンズ等をアダプタを介して撮影した場合や、SAマウントでも古いレンズを使用した場合に紫被りや緑被りが発生する。要するにレンズ情報が取得できない場合にこの現象が起きる。  この現象は広角か望遠か、もしくは同じ焦点距離でもレンズやピント位置、光線状況によって程度が異なるが、すべてのレンズで発生している。つまりセンサ側の問題である。通常撮影時にこの現象が発生しないのはレンズ情報から補正をかけているからだ。これは通常のSAマウントレンズをしっかりとマウントせず、電子接点が利用できない状態で撮影することで確認できる。 【SIGMA ...