sd Quattroの無印がHに勝っている点が一つだけある。バッファの開放と書き込み速度だ。
無印よりもHのほうがデータ量が多いため、この点は致し方ない。
SD1とsdQ無印の書き込み速度は過去記事にて計測している。
SD1におけるCFの速度が与える影響 | 五海里http://illlor2lli.blogspot.jp/2016/03/sd1cf.html
sd QuattroにおけるSDの速度が与える影響 | 五海里http://illlor2lli.blogspot.jp/2016/08/sd-quattrosd.html
この記事ではsdQHのSDカードによる速度変化と、無印とHでの書き込み速度の比較を行う。
使用するSDカードは、以前のsdQテストで最も速かったものと遅かったもの、
・SanDisk Extreme Pro 256GB UHS-I Class3
・台湾製ノーブランド 4GB Class4(microSD)
の2種類を使用した。
計測条件は
・連写モード
・記録モードはRAWのHIGH、jpgなし
・Mモード、絞り開放、SS1/4000
・バッファフルの8枚まで連写
・連写終了〜バッファ8枚開放、書き込みランプ消灯までの時間を計測
とした。
結果は以下の動画で。
以前のsdQ無印の結果も含め表にまとめると以下のようになる。
使用メディア | バッファ開放 | 書き込み完了 |
SanDisk Extreme Pro 256GB UHS-I Class3 | 21秒 | 36秒 |
台湾製ノーブランド 4GB Class4(microSD) | 36秒 | 1分52秒 |
(参考)sdQ無印でのExtreme Pro | 9秒 | 39秒 |
見ての通り、sdQ無印のほうが書き込みは速い。書き込み完了までは3秒遅いが、12枚の書き込みであるため1枚あたりの時間は2割強速い計算だ。
とはいえ、sdQHはセンサからの読み出しが高速化されている影響で連射速度が無印の3.6枚/秒から3.8枚/秒にわずかながら高速化されている。
「連写を使うならsdQ無印」とは一概には言えない。連射速度か、書き込み速度か、どちらを求めるかにもよるだろう。
根本的な話をすると、SIGMAのカメラに連写など求めるほうがおかしいのでsdQHを買っておくべきなのだが。
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